ビットコイン、6週間ぶり高値 トレーダーは年初水準9万3,000ドルに注目
ビットコイン（BTC）は4月22日、米国の貿易戦争への懸念が仮想通貨強気派を後押しする中で、6週間ぶりの高値を記録した。
ビットコイン、9万ドル付近でレジスタンス転換を試す
Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、BTC/USDはウォール街の取引開始後に9万1,000ドルを上回り、3月7日以来の高値をつけた。
ビットコインと金は、中国や日本などが米国の関税にどう反応するかについて市場が神経質になる中で恩恵を受けた。
XAU/USD（金相場）はこの日、新たな史上最高値を更新。一方、BTC/USDは、3月初旬からレジスタンスとして機能してきた強気相場の重要なサポートトレンドラインに直面している。
トレーダーにとっては、日足チャートで88,370ドルの200日単純移動平均線（SMA）が、再びサポートとして転換できるかが焦点となった。
「以前のレンジ下限として機能していた9万〜9万1,000ドルの水平方向の大きなエリアに近づいている」と、著名トレーダーのDaan Crypto TradesはXでの分析の一部で述べた。
投稿に添付されたチャートでは、年初の水準である約9万3,000ドルを突破する必要性が示されており、移動平均線の奪還を確認するうえでの鍵とされている。
Material Indicatorsの共同創設者であるキース・アラン氏も同様の見解を示した。
「歴史が教えることがあるとすれば、それは“フェイクアウト”と“本物の確認”を見極めることの重要性だ」と述べたうえで、以下のように続けた。
「個人的には、年初の水準をビットコインが奪還することでトレンド反転の確認となる。その動きが出れば、主要移動平均線を巻き戻し、“ゴールデンクロス”が今後数日から数週間の間に連続して出現するだろう」
BTC反発への懐疑も根強い
一方で、トレーダーのRoman氏は、短期的なビットコイン価格の動きの信頼性について慎重な姿勢を崩していない。
「価格は現在、以前のサポートをレジスタンスとして再テストしている。9万3,000ドルを超えてのブレイクアウトがあれば強気派にとっては好材料だが、それが実現するかどうかは疑問だ」とXのフォロワーに語った。
「週足が確定するまで、憶測や過剰な期待は避けるべきだ。これまでも多くのフェイクアウトを見てきた。あと5日残っている！」
人気分析サイトのEcoinometricsも、今回の上昇が持続するかどうかについて懐疑的な見方を示した。ナスダック100指数が200日SMAを下回る中では、最終的にビットコインは失速する傾向にあるという。
「ビットコインは上昇中。一方、ナスダックは下落中。この種の乖離は通常長続きしない」と当日の投稿で述べ、次のようにまとめた。
「歴史的に見ると、ナスダックの200日移動平均線が下降トレンドのとき、ビットコインはマクロ経済的な逆風に直面する」
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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