ビットコイン、いろいろあったが市場の雰囲気は明るくなる【仮想通貨相場】

ポイント

・8.6万ドルまで上伸、ダブルボトムのネックラインをブレーク、底打ち感鮮明に

・スマホ・PC除外でリスクオンも、半導体と共に別途課税される予定で詳細は今晩

・FRBは市場の安定化を支援準備あると発言、トランププットもパウエルプットも健在

・CME窓埋め、史上最高値からのトレンドライン、一目均衡表の雲の下限で止められる

週末のBTC相場

週末のビットコイン（BTC）相場は上昇した。

金曜日に7.8万ドル（約1,115万円）台で反発すると、じりじりと値を上げ、日曜日に8.6万ドル（約1,230万円）に一時到達。今朝方は8.3万ドル（約1,185万円）近辺まで値を下げたが、現在は8.5万ドル（約1,215万円）近辺に回復している。

BTCは先々週末、トランプ政権が株安を容認しているとの懸念が広がり、8.1万ドルをネックラインとするダブルトップを形成。7.4万ドル台まで急落し、年初来安値を更新した。しかし、木曜早朝にトランプ大統領がSNSで「中国を除く相互関税（上乗せ分）を90日間停止」と投稿したことで、BTCは8.3万ドル台半ばまで上昇し、7.4万ドル台でダブルボトムを形成した。

金曜未明、トランプ氏が対中関税を145％と強調し、中国も対抗措置を表明したため、ダブルボトムのネックラインである8.1万ドルを一時下回った。しかし、米国債の入札が無事に通過したことや、米株式市場が下げ渋ったことで、BTCは徐々に値を戻した。

さらに、中国が125％の報復関税を発表したが、「これ以上の対抗措置は控え、交渉に向けたシグナル」との見方が広がり、市場にリスクオンムードが漂った。この流れで、BTCは焦点だった8.1万ドルを上抜けた。

米州時間には、生産者物価指数（PPI）が予想を下回り、ミシガン大学の消費者信頼感指数も低調だったが、期待インフレ率が予想を上回るなど、強弱まじりの経済指標が発表された。この中、BTCは前日高値の8.3万ドル近辺で上値を抑えられたが、ボストン連銀のコリンズ総裁が「FRBは必要に応じて市場の混乱に対応する準備がある」と発言したことを受け、8.4万ドル台まで上昇した。

さらに、米税関当局の資料で、相互関税の対象からスマートフォン、PC、半導体が除外されていたことが判明すると、BTCはさらに値を上げ、8.6万ドルに到達した。しかし、ラトニック商務長官およびトランプ大統領が「半導体は別項目として関税を課し、詳細は14日に発表する」と述べたため、CME先物取引の開始に向けて8.3万ドル近辺まで値を下げた。それでも、CME先物がギャップ（窓）を開けずに始まり、米株先物が上昇してスタートしたことで、BTCは8.5万ドル台に回復している。

本日のBTC相場

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