フランクリン・テンプルトンがソラナETF市場に本格参入

フランクリン・テンプルトンがソラナETF市場に参入

フランクリン・テンプルトン （Franklin Templeton）は新たな 申請 を通じて、ソラナ（Solana/SOL）に関連するスポットETF市場に参入した。

フランクリン・テンプルトンは、「フランクリン・ソラナ・トラスト（Franklin Solana Trust）」として知られる新たなETFを米国デラウェア州で申請。この動きは、仮想通貨市場の成熟化と規制対応の進展を象徴する重要な出来事として注目されている。このETFはソラナの現物資産を直接保有するスポットETF（上場投資信託）であり、ビットコイン（Bitcoin/BTC）やイーサリアム（Ethereum/ETH）に続く仮想通貨ETFの多様化を示している。

デラウェア州の企業規制当局への提出書類によると、フランクリン・ソラナ・トラストはCSC Delaware Trust Company （CSCデラウェア・トラスト・カンパニー）によって2024年2月10日に設立された。この会社は、 Bitwise （ビットワイズ）などの資産運用会社向けに仮想通貨信託商品を登録している。

さらに、1.5兆ドル規模の資産運用会社であるフランクリン・テンプルトンは、2024年2月11日にデラウェア州で正式な登録書類を提出し、急成長中のアルトコインETF市場に参入。この申請は、 Canary （カナリー）、 Grayscale （グレースケール）、 21Shares （21シェアーズ）、 VanEck （ヴァンエック）、Bitwiseといった他の発行者と同様のプロセスを経ている。

フランクリン・テンプルトンの戦略的展開

フランクリン・テンプルトンは、米国でスポットビットコインETFを立ち上げた最初の企業の1つとして知られており、今回のソラナETF申請も同社の戦略的拡大の一環とされる。

2024年7月にはソラナに対する強気な 見通し を示しており、同社はソラナを「ビットコインやイーサリアムに次ぐ有望な仮想通貨プロジェクト」と位置付けている。ソラナの技術的優位性、特に高い取引速度と低コストの特性は、機関投資家や個人投資家にとって魅力的な投資先とされており、これがフランクリン・テンプルトンの投資判断にも影響を与えている。

ソラナ市場の動向と規制環境

SEC （米国証券取引委員会）は、暗号資産ETFに対して過去は慎重な姿勢を取ってきたものの、最近では規制環境の変化が見られる。

2024年2月11日、SECは21Shares、Bitwise、Canary Capital、VanEckが提出したスポットソラナETFのフォーム19b-4の申請を承認し、2月6日にはグレイスケールのソラナETF申請も認めた。この動きは、かつてゲーリー・ゲンスラー（Gary Gensler）前SEC委員長の下で複数の申請が却下されていた状況からの大きな変化を示している。

ソラナはその堅牢なネットワークと成長するエコシステムにより、仮想通貨市場での存在感を強めている。今回のETF申請は、ソラナの市場価値を押し上げ、より広範な投資家層への普及を促進することが期待されている。フランクリン・テンプルトンの参入により、ソラナETF市場は新たな段階に入り、暗号資産市場全体にとっても重要な節目となるだろう。