テザー（Tether）、Reelly Techと提携しUSDTステーブルコインをUAE不動産市場に導入

テザーとReelly Techが提携でUAE不動産市場に導入

テザー （Tether）とReelly Tech（リーリーテック）は、UAEアラブ首長国連邦全土の不動産取引にUSDTを組み込むための戦略的パートナーシップを締結した。

最新ブログ によると、USDT発行元である同社は、UAEを拠点とする不動産プラットフォームReelly Techと提携し、UAEでの不動産取引にUSDTの使用を可能にした。この提携により、Reelly Techのプラットフォーム上にある30,000人以上の国内外のエージェントが、不動産購入にステーブルコインを利用できるようになり、取引の効率性と安全性向上が期待されている。

Reelly Techは不動産業者と不動産開発業者を結びつけ、AI（人工知能）ソリューションと詳細なプロジェクト分析によってプロセスを合理化。さらに、エージェントは取引のスピードと安全性を高める新しい支払い方法にアクセスできるようになるとのことだ。また、購入者はUSDTを使用して物件を購入でき、従来の銀行システムへの依存を減らせる。

ステーブルコイン×不動産

今回のパートナーシップには、不動産取引におけるステーブルコインの使用方法について、不動産専門家のトレーニングを目的とした教育イニシアチブも含まれている。

さらに、テザーとReelly Techは、不動産購入にUSDTを採用するエージェントをガイドするインタラクティブなコンテンツを開発する予定だ。今パートナーシップは、ステーブルコイン発行元が仮想通貨アプリケーションを強化するためのAI SDKプラットフォームを 発表 した1週間後に実現したもので、ベアJavaScriptランタイム上に構築されたAI SDKは、AI主導のツールをサポートする。

というのも、 Henley Index 2024 によると、UAEは仮想通貨の普及率で第3位となり、デジタル資産の世界的な重要拠点として浮上している。

同国のデジタル資産市場は3,380億ドル（約51.2兆円）を記録し、その急速な成長とブロックチェーン技術の統合が進んでいることを反映。ドバイの不動産セクターも前例のない拡大を経験している。2024年の計画外不動産販売額は2830億AEDに急増。前年比27.5％増を記録しており、投資家の関心の高まりと革新的な金融ソリューションへの需要は、取引を合理化するブロックチェーンベースの決済の機会を提供している。

テザーとReelly Tech社の提携は、UAEが推進する金融サービスのデジタル・トランスフォーメーションに沿ったものであり、不動産にステーブルコイン決済を導入することで、このイニシアチブは同国の進化するデジタル経済をサポートする。

一方で、テザーはさまざまな取り組みを通じて中東での足跡を拡大。2024年12月、ADGM（アブダビ・グローバル・マーケット）はUSDTを受け入れ可能な仮想資産として正式に認定したことで、認可を受けた金融機関がUSDT関連のサービスを提供できるようになった。さらに、同社はRAK DAOとも協力し、ビットコイン（Bitcoin/BTC）とステーブルコインに関する教育を推進。これらの取り組みは、この地域におけるブロックチェーンの採用と金融イノベーションへのコミットメントを示している。