ビットコイン、9万ドル割れから切り返す!徳俵で残ったか?【仮想通貨相場】
ポイント
- 下に行って来いの展開、9万ドルから9,4万ドル台へ切り返し
- 年末および感謝祭前の安値下抜けヘッドアンドショルダー完成するも切り返す
- 雇用統計強く、年内利下げ織り込みは1回に後退
- 就任初日の大統領令でSAB121撤廃見通しとワシントンポストが報じる
連休中のBTC相場
連休中のBTC相場は下に行って来いの展開。
金曜日早朝に朝方9.1万ドル(約1455万円)で切り返すと週末は9.5万(約1520万円)ドルを挟んでのもみ合い推移を続けた。月曜日の海外時間に急落、一次9万ドル(約1440万円)を割り込んだが、8.9万ドル(約1425万円)で切り返すと、9.4万ドル(約1505万円)台に値を戻している。
BTCは米司法省が押収分の6.9万BTCの売却許可を裁判所から得たとの一部報道を受け失速、カーター元大統領国葬で米株式市場が休場だった木曜日から金曜日にかけて下値をトライすると、年末の安値9.1万ドルで切り返した。
その後、トランプ氏就任までに実際に売却されるのか疑義が生じる中、BTCは9.5万ドルを回復したが、注目の雇用統計で非農業部門雇用者数が25.6万人と予想16.5万人を大きく上回り、失業率も4.1%と予想4.2%を下回り、続いてミシガン大調査で1年後の予想インフレ率が3.3%と前回調査を0.5%上回ったことから年内利下げの織り込みが1.5回から1回に低下する中、BTCは一時9.2万ドルに値を下げた。
しかし、引けにかけて9.5万ドルに値を戻すと、週末はもみ合い推移を続けた。
週明けの英市場で先週の財務省発言などもあり一時収まっていた債券・ポンド安が再燃、更に英株も失速しトリプル安となると、リスクオフの流れに加え、先週の米当局の大口売りへの警戒感もありBTCは9万ドルを割り込んだ。
しかし、マイクロストラテジーやセムラーサイエンティフィックがBTCの追加購入を発表、米株市場が反発して始まるとリスクオフの流れが後退、BTCは反発を始め、ワシントンポストが就任日の大統領令で銀行の暗号資産カストディ参入を実質的に阻んでいるSECの会計指針を撤回すると報じるとBTCは9.4万ドル台に値を戻している。
本日のBTC相場
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著者 松田康生(まつだやすお)楽天ウォレットシニアアナリスト
東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。
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