ビットコイン強気派のマイケル・セイラー氏が率いるマイクロストラテジーは、元バイナンスUS CEOのブライアン・ブルックス氏と他2名の幹部を取締役会に迎えた。この人事は、マイクロストラテジーがナスダック100指数に組み込まれるという最近の発表を受けて行われた。

新たに取締役会に加わったのは、ブルックス氏、ギャラクシーデジタルの取締役も務めるジェーン・ディーツ氏、そしてファナティクス・ホールディングスの最高法務責任者（CLO）であるグレッグ・ウィニアルスキー氏だ。同社が米国証券取引委員会（SEC）に提出した12月20日の 書類 によると、これにより取締役会メンバーの総数は9名となった。

ブルックス氏の加入は「重要な出来事」

声明によれば、ブルックス氏、ディーツ氏、ウィニアルスキー氏は「株式報酬の対象」となる見込みだ。

ビットコインプラットフォーム「スワンビットコイン」は、12月21日のX投稿でブルックス氏の加入を「非常に重要な出来事」と評した。

「通貨監督官として、ブルックス氏は米国全体の銀行システムを監督しており、深い人脈を持つ人物だ」とスワンビットコインは述べた。

ブルックス氏は2021年8月にBinance.USのCEOをわずか4か月未満で辞任しており、その理由として「戦略的方向性の相違」を挙げている。

仮想通貨評論家のマクロスコープは、自身の7万7,200人のフォロワーに対し、「3名とも優秀で、特にブルックス氏が素晴らしい」と述べている。

マイクロストラテジー、元バイナンスUSのCEOらを取締役会に迎える image 0

Brian Brooks. Source: OCC

ブルックス氏は、2021年に通貨監督官代理を9か月間務めた経歴があり、最近ではSEC議長ゲイリー・ゲンスラー氏の後任候補としてトランプ政権が検討しているとの噂が広がっている。

トランプ氏は12月4日に、親仮想通貨派のポール・アトキンス氏をゲンスラー氏の後任としてSEC新議長に指名している。

マイクロストラテジー、ナスダック100指数に組み入れ

この発表は、ナスダックが12月23日からマイクロストラテジー（MSTR）をナスダック100指数に追加することを発表したわずか1週間後の出来事だ。

12月13日、ナスダックはマイクロストラテジーをパランティア・テクノロジーズ（PLTR）およびアクソン・エンタープライズ（AXON）とともに指数に追加することを確認した。一方で、イルミナ（ILMN）、スーパー・マイクロ・コンピューター（SMCI）、モデルナ（MRNA）が指数から除外される。

今回の組み入れにより、2020年に事実上のビットコイン（BTC）ヘッジファンドとなったソフトウェア企業マイクロストラテジーは、ナスダックの時価総額上位100銘柄に名を連ねることとなる。

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