ソラナ（SOL）、200ドル割れ｜下落の勢い止まらず

ソラナ（SOL）は弱気相場の煽りを受け、11月下旬に記録した最高値266ドルからおよそ30％下落。40日ぶりに、節目とされる200ドルを 下回った 。

この背景には、19日午前4時に公表されたFOMCの影響があったと推測される。FOMCの結果としては、政策金利は市場の予想通り0.25%引き下げられた。しかし同時に発表された「経済見通し」において、2025年の利下げ回数が前回9月の4回か2回へと減少。

更に米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長が、FOMC後の記者会見で「FRBがBTCを保有することは法律上認められていないし、法改正を求めるつもりもないと」と 発言した 。これを受けて、仮想通貨市場全体に急落の動きが見られた。

執筆時点では、1SOL＝193ドル付近を推移中。下落の勢いが強まる中、次なる価格の反転ポイントに注目が集まっている。

【12月20日最新】ソラナ（SOL）のチャート分析：今後一週間の価格予想

今後一週間のソラナの価格予想について、テクニカル分析を用いて予想する。まずは以下に示す時間軸の大きいチャートを用い、大きな局面を確認していく。

出典： TradingView SOL/USD 週足 (2021年～2024年)

上記は2021年から現在までのおよそ3年にわたるソラナの価格動向を示したチャートだ。2021年11月に過去最高値（ATH）2.66ドルを記録後、急激な下落が発生。2022～2023年にかけては大きな変動が見られず、底値の10～20ドル付近を低迷していた。

2024年に入り、ビットコインの強気マーケット・米大統領選などの好材料を背に価格を押し上げ、11月には過去最高値とほぼ同水準である265ドルまで回復。

ATHも間近と期待されていたが、過去と同様に250～265ドルの抵抗帯でヒゲをつけて反発した。この値動きを見た投資家の悲観を受け、ここ一か月は価格が下落していた。

続いて、下位足チャートで細かな動きを確認しながら、 今後のソラナの価格 動向を推察する。

キーポイントは以下の３点。

1. 現在は下降チャネル内で価格が推移中
2. 今後数日間は、いったん価格が上昇するか
3. 上昇条件は、押し目での反発後に下降チャネルのブレイク

上記について順番に解説する。

①現在は下降チャネル内で価格が推移中

出典： TradingView SOL/USD 日足 (2024年8月～12月)

上記は、今年の8月から現時点までの価格動向を示したチャートだ。黒い上昇矢印で示すように、8月上旬に下半期最安値である110ドルを記録した後価格が反発。この価格を起点とし、11月下旬に記録した264ドルを頂点とする上昇波を描いてみると、現在は価格が50％程調整していることが確認できる。

半値押しが意識されたためか、ヒゲをつけて若干価格が反発しているものの、数週間～数ヶ月スパンでは下落基調が続くと考えられる。なぜなら下落の勢いが強く、現在推移している190～200ドルの価格帯は取引高が少なく、価格を支えるサポートとしては力が弱いためだ。

よって、今後は青色の下落チャネルで示した範囲内を推移していくと推測される。

②今後数日間は、いったん価格が上昇するか

出典： TradingView SOL/USD 4時間足 (2024年11月～12月)

執筆時点で、価格は青色チャネルの下限190ドル前後に到達している。上記の4時間足レベルでは、チャネルの下限で下ヒゲをつけた陽線を形成。過去にチャネル下限で3回ほど反発しているため、チャネル下限がサポートラインとして機能していると言えるだろう。

よって、このまま反発の勢いを借りて、短期的（数日スパン）にはチャネル上限の220ドルに向け上昇がしていくと考えられる。

③上昇条件は、押し目での反発後に下降チャネルのブレイク

現在は月足や週足などで大きな時間軸で長い陰線を形成している最中で、テクニカル的に上昇の兆しが見られない。まずは押し目となる価格帯での値固め後に、下降チャネルをブレイクすることが、上昇条件となる。

押し目候補の価格帯は、11月から発生した上昇トレンドの起点である155ドル付近だと推測する。

免責事項：本記事は、公開されているデータおよび市場動向に基づいたCrypto News Japan独自の相場分析です。投資アドバイスを構成するものではありません。暗号資産は変動が激しく、将来価格を確実に保証することはできません。投資判断は、資金の一部または全額を失う可能性があることを理解した上で、必ずご自身の調査およびリスク許容度に基づいて行ってください。