Web3ゲームは、仮想通貨の普及を目指すならば、プレイ・トゥ・アーン（play-to-earn）から「プレイ・アンド・アーン（play-and-earn）」へのシフトが必要だ。

ビットゲットのマネージングディレクターであるグレイシー・チェン氏は、多くのWeb3ゲームが経済的要素のみに焦点を当てており、ゲームプレイを軽視していると指摘する。2024年にはWeb2ゲーマーを引き付けるためにゲームプレイに焦点を当てる必要があるとチェン氏は コインテレグラフのインタビュー で語った。

「Web2ゲームとGameFiプロジェクトを比較すると、なぜ人々がGameFiプロジェクトをプレイする必要があるのだろうか？ 以前は主にプレイ・トゥ・アーンが理由で、アクシー・インフィニティでこれを見てきたが、プレイ・トゥ・アーンからプレイ・アンド・アーンへのシフトが必要だ」。

Web3ゲームは、多くの場合、プレイヤーに仮想通貨の魅力的なインセンティブを提供することにのみ焦点を当てているため、ユーザーエクスペリエンスとゲームプレイの欠如で広く批判されている。

しかし、チェン氏によると、Web2ゲームの創設者が仮想通貨ゲームの世界に参入することを受け、業界はついにこの強気サイクルでよりプレイヤー中心のゲームにシフトしている。

チェン氏はプレイヤー中心のゲームの展望について興奮しているが、現在のGameFiプロジェクトのほとんどは品質が低いと警告した。投資家に対しては、完成した製品とユーザー中心のアプローチを持つゲームにのみ投資するよう促した。

投資を惹きつけるWeb3ゲーム

コインゲッコーの 2023年のレポート によると、大手ゲーム企業の72.5%以上がWeb3ゲームに投資しており、40社中29社がWeb3に進出しているが、そのうち7社（24.1%）のみがブロックチェーンゲームの開発を行っている。

Web3ゲーム 「プレイ・トゥ・アーン」から「プレイ・アンド・アーン」への移行が必要＝ビットゲット幹部 image 0 The 40 largest video game companies investing in Web3 gaming. Source: CoinGecko

2月初旬には、ポケモンにインスパイアされたGameFiプロジェクト「ピクセルモン」がシードラウンドで800万ドルの資金を調達した。このプロジェクトの60%以上は、シンガポールに拠点を置くWeb3ベンチャーキャピタルスタジオのリキッドXによって2022年9月に総額4000万ドルで取得された。

800万ドルの投資にもかかわらず、ピクセルモンの最初のゲーム「ウォリアーズ・オブ・ノヴァ・テラ」は4月にアルファテストに入っただけだ。

Web3ゲーム 「プレイ・トゥ・アーン」から「プレイ・アンド・アーン」への移行が必要＝ビットゲット幹部 image 1 Source: Pixelmon

4月11日の DappRadarのレポート によると、プレイヤー中心のプロジェクトが不足しているにもかかわらず、Web3ゲームは2024年第1四半期の分散型アプリケーション（DApp）活動の30%以上を占めているという。