Xペイメントの責任者によると、同プラットフォームを利用して他のユーザーに送金したり、商品を購入したり、銀行口座と同様に口座内の資金で利息を得ることがいつか可能になるという。

4月22日の投稿で 、Xペイメントの最高情報セキュリティ責任者クリストファー・スタンレー氏は、Xペイメント機能が「単なるチップ」を超え、他のXユーザーに送金できるアプリ内ウォレットを含むように拡張されると明らかにした。

「まずはVenmoのようなものを考えてもらいたい。その後、進化につれて利息を得たり、製品を購入したり、最終的には店舗で物を購入するために使用することができる（アップルペイを想像してほしい）」と書いている。

スタンレー氏は、Xペイメントの「最終目標」は、ユーザーが通常の取引を行うために資金を引き出す必要がない、完全に機能する金融エコシステムを作ることだと付け加えた。

「最終目標は、私たちのシステムからお金を引き出すインセンティブがある場合、私たちは失敗しているということだ。プラットフォーム上で必要なことはすべてできるようになるはずで、お金を引き出す必要はなくなるだろう」と述べている。

スタンレー氏のコメントの3日前の4月19日には、Xはテネシー州で送金事業者ライセンスを取得したばかりだ。最新のライセンスを取得したことで、Xは現在、米国内で計25州で送金事業者のライセンスを 取得している 。

昨年12月、Xの会長であるイーロン・マスク氏はARKインベストのキャシー・ウッドCEOに対し、2024年半ばにXアプリ内での決済サービスを開始する計画だと 語った 。当時、彼はアプリ上での金融サービスをもっと早く開始したかったが、官僚的なプロセスに「足を引っ張られた」と述べていた。

Xの今後の決済機能がまずは法定通貨のみをサポートするのではないかという見方が多いが、マスク氏はXの開発者に将来的に仮想通貨機能を追加できるように決済システムを構築するよう指示しているとの 報道もある 。

過去にマスク氏は仮想通貨に対して高い関心を示している。テスラがまだビットコイン（BTC）を9720BTC保有しているほか、テスラのグッズストアではドージコイン（DOGE）が支払うこともできる。

ただ、X上での仮想通貨統合に対する期待には冷や水を浴びせている。12月にウッドに対して、仮想通貨について「ほとんど時間を費やしていない」と語ったマスク氏は、それ以降、Xペイメントに仮想通貨が使用されることを確認する発言はしていない。