「政府の監視強化がセキュアな通信デバイスの誕生を促進させる」＝テレグラム創設者ドゥーロフ氏

暗号化メッセンジャーアプリ「テレグラム」の創業者であるパベル・ドューロフ氏は、政府による監視強化が、ハードウェアウォレットにインスパイアされたセキュアな通信デバイスの誕生を促進すると予測している。

4月17日、タッカー・カールソン氏の インタビュー でドューロフ氏は、政府機関が情報交換を抑制し続けている現状について過去の経験を振り返りながらこう語った。

「世界はますます閉鎖的になりつつある。政府はプライバシーへの寛容性を失いつつある。これは明らかに、彼らがより多くの技術的な力を持っているためだ。」

しかし、ドューロフ氏は、高まる監視が「仮想通貨を保管するためのハードウォレットが存在するのと同様」に、セキュアな通信専用のハードウェアデバイスに関する革新を促進すると考えている。

Source: Tucker Carlson

彼は、米国の法執行機関であるFBIが、テレグラム関係者に監視目的のバックドアのインストールを要請したと明らかにした。

ドューロフ氏によると、アラブ首長国連邦（UAE）の地政学的中立性が、プライバシーと反監視を訴える起業家にとって理想的な場所であるという。

「それは、誰もが友達になりたいと思っている小さな国だ。いずれの大国とも地政学的に連携していない。そして、私たちのような中立的なプラットフォームにとって、ユーザーのプライバシーと表現の自由を守りたいのであれば、ここが最高の場所だろう」

会社所有権についてドューロフ氏は、テレグラムの運営への外部の影響を排除するために、ベンチャーキャピタル（VC）投資を避けていると述べた。彼は、法定通貨とビットコイン（BTC）を「数億ドル」保有しており、これによりプロジェクトと会社を100％所有した状態で立ち上げることができることを明らかにした。

しかし、彼は過去にいくつかのプロジェクトのために資金調達を行っており、そのうちの1つは仮想通貨プロジェクトだ。

ドューロフ氏の政府監視強化への懸念を反映して4月16日、エドワード・スノーデン氏は、米国国家安全保障局（NSA）が監視権限を大幅に拡大することで「インターネットを掌握する」のは時間の問題だと警告した。

Source: Edward Snowden