イーサリアムのパフォーマンスが低下　半減期前の価格調整は続くのか？

イーサリアムはデンクンアップグレードを前に4091ドルまで上昇したが、過去1ヶ月間でビットコインやその他の仮想通貨と比較してパフォーマンスが低下している。

イーサリアムの下落がいつ終わるのかにトレーダーたちの関心は集まっている。

3月のETH/BTC比率が低下

イーサリアムの3月のパフォーマン不振の理由として2024年のビットコイン特有の要因などの複数のファクターが関係している。米国の現物ビットコインETFは1月11日に証券取引委員会によって承認されて以来、大きな成功を収めている。さらに過去にビットコイン半減期がビットコインの追い風になっている。

過去1週間におけるイーサリアムのネットワーク活動が特定の指標において減少している。グラスノードのデータによると、イーサリアム上の日々のオンラインアドレスは3月20日62万2963アドレスから26日には54万6484アドレスに減少した。

イーサリアムはレイヤ−１セクターでの主導権を保持しているが、ソラナは最近、オンチェーン活動やステーブルコインの送金額で市場シェアを奪っている

イーサリアムは重要な抵抗線に直面

最近の反発の試みは3600ドルの抵抗線によって失敗している。これは、この価格レンジがイーサリアムの価格反発において重要な抵抗線になっていることを示している。

この価格レンジの重要性はイントゥザブロックのデータによって強調されている。そのイン/アウト・オブ・ザ・マネー・アラウンド・プライス（IOMAP）モデルによると、この価格レンジは3534ドルから3639ドルの価格帯で、約117万アドレスが約497万ETHを購入したことが明らかになっている。

この価格レンジ内で、売り手からの取引量がさらに高まると、イーサリアムの価格はさらに下落する可能性がある。

ベアフラグは下落トレンドの継続を示唆

3月13日に27ヶ月ぶりの高値4093ドルに到達した後、イーサリアムの価格は利益確定売りと仮想通貨市場の価格調整を経て、下落した。執筆時点でイーサリアムは3570ドルまで回復しているが、日足チャートでは下落トレンドの継続を示す「べアフラグ」が見られる。

イーサリアムの強気派はフラグの下方3497ドルからのサポートに期待している。日足のローソク足がこのサポートを下抜けると、弱気のブレイクアウトとなり、3060ドルへの下落の可能性がある。この動きは現在の価格から26%下落することを意味する。

相対力指数（RSI）が50近辺を推移していることも最近の3600ドルへの相場で売りが行われたことを示している。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。